復職するためにおさえておきたいポイント
復職を目指す看護師へ
看護師資格を持っているものの、現在は働いていないいわゆる「潜在看護師」の方にとって、復職はハードルの高いものです。様々な不安があるかと思いますので、ここでは潜在看護師が復職する際のポイントを紹介していきます。
自分に合う働き方を選ぶ
まず、無理のない働き方ができる職場を探すことが大切です。復職すると、当然ながら今までの生活とはガラリと環境が変わります。加えて、以前働いていた頃と比べると体力も落ちています。そのため、夜勤は難しいかもしれません。ブランクがあるとどうしても引け目を感じて条件を妥協しがちになってしまいますが、そのようにして復職しても結局つらくて長続きしない可能性があります。
そのため、家事や子育てなどの家庭事情、自分の体力などを考慮しながら、どういった働き方なら大丈夫かをシミュレーションしてください。そして勤務時間などの条件をハッキリとさせてから求人を探しましょう。例えば、常勤がつらいのであれば派遣で働くという方法もあります。派遣であれば日勤のみ・土日休みの求人も多いです。また、扶養内で働きたいという人にもおすすめです。病院以外にもデイサービスなどの介護施設や保育園、一般企業など様々な職場があります。また、スポットで働ける求人もありますので、自分の生活に合う仕事を探しましょう。
看護スキルを取り戻す
看護師の復職において特に悩むのが、看護スキルに関する不安です。医療技術は進化し続けていますので、ブランク期間があると今の医療現場についていけるのか不安になります。また、基本的な看護スキルであっても時間が空いたことによって忘れてしまっているのではないかという不安があります。感染予防やバイタル測定、医療機器・器具の使用方法など、どこの職場でも必要になるスキルは押さえておきたいところです。看護スキルの中でも多くの潜在看護師が不安に感じるのは「採血・注射」です。看護師に最も必要とされるスキルですが、一度現場を離れると途端に自信がなくなってしまいます。そのため、特に採血・注射のスキルに関しては事前に確認し、身につけておきたいところです。
このような看護スキルに不安がある人は、地域の病院や企業などで開催されている復職支援セミナーを受講することをおすすめします。ブランクのある看護師に向けた研修プログラムをもとに看護スキルを取り戻すことができます。また、学生時代の教材やノートをまだ持っている人は、時間のある時に見直してみるのも効果的です。