
看護師は感染するリスクが高い
院内感染のリスク
最近は多くの除菌・消毒アイテムが販売されており、ウイルス対策に気をつかっている人も多いでしょう。帰宅後は必ず手洗いうがいをして、普段からマスクや手袋を装着しているから大丈夫だと思っていても、実は想像以上に身のまわりはウイルスに囲まれています。ノロウイルスやインフルエンザなどの強い感染力を持った病気に集団感染したというニュースを定期的に見るかと思います。集団感染と言うと学校や職場のイメージが強いですが、実は病院で感染する「院内感染」も少なくありません。最近は特に、院内感染対策の重要性が見直されています。
ある調査によると、病院で働く医療従事者が着ている白衣のうち、2割以上もの白衣からメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)が検出されました。さらに、医師や看護師の持っている携帯電話の1/8からMRSAが検出されました。また、MRSAなどが発生している病院では、医師や看護師の使用しているペンに同じ病原体が付着しているとの報告もあります。すべての病院が当てはまるわけではありませんが、それだけ院内感染は身近に起こり得る可能性があるということを知っておきましょう。
徹底した感染予防が大事
看護師が病原体に感染するシチュエーションは様々です。そのため、日ごろから感染予防に力を入れなければなりません。勤務に入る前には、外からの細菌を病院に持ち込まないために消毒やうがいを徹底し、体調に不安がある場合はマスクの着用をしましょう。血液や排せつ物に触れる機会がありますので防護用具の使用を徹底し、感染症患者に対してはあらかじめ定められたマニュアルに沿って正しい感染対策を行っていきます。勤務終了後も、細菌を持って帰らないようにしっかり消毒し、手荒れや傷を防ぐためのケアをしましょう。
感染リスクが特に高いのは、オムツ交換や口腔ケアです。排せつ物による汚染や口腔からの飛沫から身を守る必要があります。オムツ交換時は防護具を着用して、使用済のおむつや物品を正しい方法で破棄しましょう。口腔ケア時は手指の消毒をしっかりして、同じく防護具の装着を忘れずに処置を行います。また、感染症患者を受け入れている感染病棟で働く場合にはより注意しなければなりません。病院によって受け入れている感染症患者は異なりますが、主に患者の受け入れや看護、そして家族への対応を行っていくことになります。患者から感染するリスクが非常に高いので、必ず防護具の装着をしてマニュアルに沿った正しい感染予防を行っていく必要があります。