現代人は免疫力が弱い

現代人は免疫力が弱い

生活環境の乱れから

様々な病原体やがん細胞から私たちを守ってくれる免疫力。目には見えない細菌やウイルスが体内に入ってくることで感染症にかかりますが、免疫は24時間稼働して病原体が体内に侵入することを防いでくれます。免疫力は健康に過ごすために非常に重要な役割を持つ能力ですが、現代人はこの力が弱まっていると言われています。病原体と戦うのは白血球に含まれる数種類のリンパ球やマクロファージなどの免疫細胞、そして各種抗体です。体内で産生され日々病原体と戦ってくれていますが、現代人特有の生活環境の乱れによって正常に働いていないのです。
例えば「睡眠不足」です。以前と比べ、日本人の睡眠時間は短くなっています。睡眠が乱れるとメラトニンが正常に分泌されません。そうすると活性酸素が増加し、がん細胞の増殖を促してしまうなどの悪影響が出てくるのです。加えて、現代病と言われる「ストレス」も免疫力低下につながります。過度なストレスがかかりうつ状態になることで抗体の分泌が妨げられます。また、免疫力は食生活とも深くかかわっています。免疫細胞の材料はタンパク質です。しかし、日本人の1日当たりのタンパク質摂取量は近年で急速に減少しており、現在はなんと1950年代と同じくらいの水準まで減ってしまっています。さらに、活性酸素の無毒化や腸内環境整備に必要な食物繊維を含む野菜の摂取量も減少しています。全世代で、1日当たりの摂取目標(350g)に届いていません。その中でも特に野菜が不足しているのは20代から40代の現役世代です。また、近年はIT化が進んだことによりパソコンなどの機器を使った座り仕事が増えました。それにより全人口の7割以上もの人が運動不足を感じています。それに付随して冷え性に悩む女性が増えました。冷え性になると血液やリンパの流れが悪くなるので、それが免疫細胞の機能低下につながります。

現代社会だからこそ

世界的に問題となっている「多剤耐性菌」の脅威もあります。多剤耐性菌とはあらゆる抗生物質が効かない細菌のことで、この多剤耐性菌の推定患者数は世界中で年間200万人、死亡者は2万3000人もいます。近年で言えば、「デング熱」や「ジカ熱」などが代表的なものです。これは交通網が発達したことによって動植物が容易に広範囲に移動できるようになり、感染のスピードが速まったためです。様々な技術が発達した現代社会だからこそ起きた現象です。
また、最近は除菌・殺菌アイテムが増えました。もちろんそれによって衛生環境は良くなっているのですが、逆に雑菌に触れる機会が少なくなったことにより免疫力が低下したとも考えられます。アレルギー患者が近年増加しているのは、衛生環境が良くなったことが大きな要因のひとつであると考えられます。

免疫を手に入れる

以前、病院勤務の看護師として働いていましたが、何度も体調を崩してしまい離職してしまいました。
体調不良の原因が免疫力が低いことだとわかり、免疫力を上げたいと思うようになりました。
しばらく休んでいる間に、小さい頃から夢だった看護師になりたくて、たくさん勉強して、憧れの看護師になれた日の事を思い出しました。
「ここで看護師の夢を諦めたくない。看護師になったのだからまずは自分の体を強くしたい」という思いで、
私自身が行った免疫力アップの方法や復職の方法などを紹介していけたらなと思います。
ご意見、ご質問等ございましたらこちらにお問い合せください。